そろそろ東京を出ようか。
土曜の昼下がり、人に囲まれて窮屈で息がつまりそうだ。
今、新宿にいる。
上を見上げれば、見えるのは神々しい山々ではなく、そびえ立つ無機質なビル群、空気は人々の吐き出した二酸化炭素や排ガスで淀み、僕の身体に取り込まれていく。
ここを出たい。東京に来て15年は経つが、東京のこと好きにはなれていない。
(ただし、高尾や奥多摩は好きだ。)
東京にいるメリットは何だろう。
ふと考える。情報だろうか。物事の進むスピード感だろうか。
何にしろ僕には余り関係なさそうだ。
『まだ、東京で消耗しているの?』と某有名ブロガーは限界集落から呟く。
僕は今、消耗している。とても。
ノイズの多い不要な情報、建前だけの人間関係、意味のない出世競争‥。
そろそろ辞めどきかも知れないな。真剣に東京脱出を考える今日この頃。